観光地への打撃深刻=影響長期化に懸念、強まる-「頑張って」支援の声も・千葉

2019.09.19
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by 時事通信

台風で被災し、14日から営業を再開した東京ドイツ村=18日午前、千葉県袖ケ浦市

台風で被災し、14日から営業を再開した東京ドイツ村=18日午前、千葉県袖ケ浦市

 台風15号で停電や断水に見舞われた千葉県で、秋の行楽シーズンを迎えた観光業への打撃が深刻になっている。来場者の落ち込みや臨時休業を余儀なくされた施設も多い。週末の3連休が近づく中、影響の長期化を懸念する声が高まっている。
 年間100万人以上が訪れる東京ドイツ村(袖ケ浦市)は14日に営業を再開したが、客足が例年同時期の約7割にとどまる。入場料を無料にするなど集客に力を入れるが、閑散とした場内ではいまだ重機による倒木の回収作業が続く。
 強風で長さ220メートルのウオータースライダーなどが吹き飛ばされ復旧の見通しは立っていない。11月のイベントの目玉、高さ10メートルの巨大ランタンも破損し、予定通り開催できるかは不明だ。
 18日に家族とドイツ村を訪れた荒井敏雄さん(59)=埼玉県北本市=は旅行前、予約していた木更津市のホテルから「部屋のグレードを上げるのでぜひ来て」と要請を受け、予定通り千葉県入り。周辺で営業中の行楽施設は同村だけだったといい、「被災者のことを考えると遊び気分でいいのかと思ってしまう」と複雑な表情を見せた。
 一方、県最南端に位置し、温暖な気候で知られる南房総市では、いまも停電の影響などで電話がつながりにくい状況が続く。市観光協会には「宿を予約したが電話がつながらない」「復旧状況はどうか」との問い合わせが相次ぐ。協会の担当者は「交通アクセスに問題はないし、観光資源の豊かな自然に影響も出ていない」と強調。ホームページでも「お越しいただくことが復興につながる」と呼び掛ける。
 年間90万人が訪れる観光牧場「マザー牧場」(富津市)。レストランの窓ガラスが割れ、羊ショーの施設も損壊するなどしたが、21日の営業再開を目指し復旧を急ぐ。既に停電は解消され、通電状況などを最終確認中だ。
 12日、SNSに園内の動物の写真とともに「えさや水に問題なく、無事に暮らしております」と投稿すると、ファンからは「頑張って」「復旧したらまた行きます」と応援のメッセージが相次いだ。同牧場の佐藤賢俊宣伝課長は「動物を心配する声も多い。ありがたいことだ」と話した。(2019/09/19-07:19)

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