元院長起訴求め、署名提出=地検に39万人分-池袋暴走

2019.09.20
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by 時事通信

旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長の厳罰を求める署名を提出するため、東京地検交通部に向かう(左から)松永真菜さんの夫、実父の上原義教さんら=20日午後、東京都千代田区

旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長の厳罰を求める署名を提出するため、東京地検交通部に向かう(左から)松永真菜さんの夫、実父の上原義教さんら=20日午後、東京都千代田区

 東京・池袋で乗用車が暴走し、松永真菜さん(31)と娘の莉子ちゃん(3)が死亡した事故で、遺族が20日、運転していた旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長(88)の起訴を求める要望書と約39万人分の署名を東京地検に提出した。
 記者会見した松永さんの夫(33)は、多くの署名が集まったことに感謝した上で、「皆さまの思いが無駄にならないよう、自分ができることをしていきたい」と話した。警視庁が任意での捜査を続けており、「終わりが見えない生活をしている。なるべく早く、見込みがあった方が精神的に助かる」などと、早急な捜査を求めた。


旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長の起訴を求める署名を提出後、記者会見で涙ぐむ被害者の実父・上原義教さん=20日午後、東京都千代田区

旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長の起訴を求める署名を提出後、記者会見で涙ぐむ被害者の実父・上原義教さん=20日午後、東京都千代田区

 真菜さんの父、上原義教さん(62)は「私にとっては最愛の娘と孫。悔しい気持ちでいっぱいだが、全国からの励ましと支えできょうまで生きてくることができた」と涙を浮かべた。
 事故は4月19日午後発生。元院長は車両の不具合を主張する一方、アクセルとブレーキを踏み間違えた可能性にも言及しており、警視庁は自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で書類送検する方針。(2019/09/20-18:43)

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