元院長起訴求め、署名提出=地検に39万人分-池袋暴走
東京・池袋で乗用車が暴走し、松永真菜さん(31)と娘の莉子ちゃん(3)が死亡した事故で、遺族が20日、運転していた旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長(88)の起訴を求める要望書と約39万人分の署名を東京地検に提出した。
記者会見した松永さんの夫(33)は、多くの署名が集まったことに感謝した上で、「皆さまの思いが無駄にならないよう、自分ができることをしていきたい」と話した。警視庁が任意での捜査を続けており、「終わりが見えない生活をしている。なるべく早く、見込みがあった方が精神的に助かる」などと、早急な捜査を求めた。
真菜さんの父、上原義教さん(62)は「私にとっては最愛の娘と孫。悔しい気持ちでいっぱいだが、全国からの励ましと支えできょうまで生きてくることができた」と涙を浮かべた。
事故は4月19日午後発生。元院長は車両の不具合を主張する一方、アクセルとブレーキを踏み間違えた可能性にも言及しており、警視庁は自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で書類送検する方針。(2019/09/20-18:43)