小泉環境相が外交デビュー=演説原稿読まず冗談も

2019.09.23
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by 時事通信

22日、ニューヨークの国連本部で開かれた都市の脱炭素化に関するイベントで演説する小泉進次郎環境相(右)

22日、ニューヨークの国連本部で開かれた都市の脱炭素化に関するイベントで演説する小泉進次郎環境相(右)

 【ニューヨーク時事】米ニューヨークを訪問中の環境相は22日、環境関連の複数の国際会合に出席し、閣僚として初の「外交デビュー」を果たした。国連本部での会合では予定された英語の演説原稿を読まずに冗談を連発。地球温暖化対策をめぐり、「われわれは十分な指導力を発揮してこなかったが、きょうからは違う」と述べ、日本が議論を主導していく決意も表明した。
 小泉氏は国連本部での演説で、東京都と京都市が二酸化炭素(CO2)排出量を2050年までに実質ゼロとする脱炭素化の目標を宣言したことに触れ、「会合前、横浜市の担当者に東京、京都の次はどこかと尋ねたら、『はい。やりましょう』と決断してくれた。(就任から)10日間の実績の一つ」とPR。会場から拍手や笑いが起きた。
 日本政府や横浜市は今世紀後半のできるだけ早期に脱炭素化を実現する目標を掲げる。会合に出席した横浜市の薬師寺えり子温暖化対策統括本部長によると、会合直前に小泉氏から「演説で横浜市を説得したと言っていいかと聞かれ、了承した」という。(2019/09/23-23:39)

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