電気・ガス、値上がりは検針後=消費増税、タイミングにずれ

2019.09.24
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by 時事通信


 10月1日に消費税率が8%から10%に引き上げられるのに伴い、さまざまな商品やサービスが値上がりする。ただ、1カ月ごとに請求される電気・ガス代は増税後、最初の検針までは8%で計算するため10月1日からすぐに値上がりするわけではない。24時間営業の飲食店ではレジの切り替え作業を行うまでの数時間は8%のケースが多い。日常生活の中では、実際の増税タイミングにずれが生じ、戸惑うケースが出てきそうだ。
 電気・ガスは1カ月ごとに検針し、料金を請求する仕組みになっている。9月末をまたぐ利用には8%が適用されるため、大半のケースでは10%となるのは増税後2回目の検針からだ。
 はがきをポストに投函(とうかん)する場合、増税後、最初に集められた郵便物は税率8%(62円)、2回目の収集分から10%(63円)となる。2回目の収集分に62円の切手が貼られているなど料金が不足した場合、原則として差出人に戻される。郵便局の夜間窓口に持ち込む際は、10月1日の午前0時から10%の税率が適用される。
 一方、携帯電話の通話料金は通信各社で対応が分かれた。はかけ終わった時点、は電話をかけ始めた時点の税率を適用する。
 鉄道は10月1日の始発列車の乗車運賃から10%となる。タクシーは10月1日以降に営業を始めた車両が対象だ。9月30日から運行している車両は、営業を終えて車庫に戻るまでは8%のまま。このため、10月1日朝の時点で、適用税率の異なるタクシーが街中に混在する可能性がある。
 深夜営業の飲食店は閉店まで、24時間営業の店はレジ切り替えの時間まで旧税率を使う。牛丼チェーン「すき家」は10月1日午前9時にレジを切り替える。9時前に頼んだ商品でも、会計が9時を過ぎると10%(持ち帰りはで8%)が適用される。(2019/09/24-07:15)

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