韓国の扱い順下げる=北朝鮮は「核弾頭実現」-防衛白書

2019.09.27
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by 時事通信

 防衛相は27日午前の閣議で、2019年版防衛白書を報告した。同盟を結ぶ米国以外の国との安全保障協力に関する項目で、関係が悪化する韓国の記載順を4番目に下げた。北朝鮮の核開発については「核兵器の小型化・弾頭化の実現に至っている」と記し、強い危機感を示した。
 18年版白書は安保協力の対象国として韓国をオーストラリアに次ぐ2番目に扱っていたが、19年版では豪、印、東南アジア諸国連合(ASEAN)の後に位置付けた。
 白書は「韓国側の否定的な対応が日韓の防衛協力・交流に影響を及ぼしている」と説明。韓国が海上自衛隊の艦艇に旭日旗掲揚の自粛を要請したことや、韓国艦による自衛隊機への火器管制レーダー照射、日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を列挙し、韓国に適切な対応を求めるとした。
 北朝鮮に関しては、度重なる核実験を通じ「弾道ミサイルに搭載するための核兵器の小型化・弾頭化を既に実現しているとみられる」と分析。昨年6月の米朝首脳会談以降も核兵器計画を進展させている可能性が高いとし、「わが国の安全に対する重大かつ差し迫った脅威」との認識を維持した。(2019/09/27-10:30)

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