歴代天皇陵を巡る=全124カ所、改元記念ツアー-阪急交通

2019.09.21
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by 時事通信

仁徳天皇陵(阪急交通社提供)

仁徳天皇陵(阪急交通社提供)

 阪急交通社は今月、令和への改元を記念し、神武天皇から昭和天皇まで124代にわたる天皇の御陵(墓)を巡拝するツアーを始めた。1カ月に1回、来年11月まで計15回の全行程に参加すれば、京都や奈良、大阪、東京など8都府県に計124カ所ある天皇陵を全て巡ることができる。同社によると、全天皇陵を訪れるツアーを実施するのは旅行業界で初めて。
 各回とも日にちを変えて数度のツアーを実施。1回目は、今年7月に世界文化遺産に登録された「百舌鳥・古市古墳群」(大阪府)。国内最大の前方後円墳である仁徳天皇陵古墳(大山古墳)など6カ所を観光バスで回り、陵外から参拝する。料金は名古屋から日帰りで8900円。
 今月13日に行われたツアーには50~70代を中心に約80人が参加した。愛知県あま市の長峰二三男さん(68)は「歴史全般に興味があった。天皇陵に来るのは初めて」と話し、陵に向かって手を合わせていた。ガイド役の若畑昇一さん(35)は「天皇陵は時代によって造られ方が変わってくるので、その違いを見てもらえると面白い」と語った。


仁徳天皇陵前で参拝するツアー客ら=13日、堺市

仁徳天皇陵前で参拝するツアー客ら=13日、堺市

 2回目は来月行われ、神武天皇陵など10カ所を巡拝する。最後の15回目は東京で大正、昭和天皇陵を訪れる。全行程に参加すると、93の参拝記念印「御陵印」が手に入る。
 現在は2~6回目の予約を受け付けており、計約180人から参加の申し込みがあるという。阪急交通は「令和元年ならではのツアーを企画できた」(広報担当者)と手応えを感じている。
 改元記念では、JTBが「新元号ゆかりの地」とされる福岡・太宰府に足を運ぶツアーなどを、日本旅行も現在の天皇陛下が訪れた海外の観光地を巡るツアーなどを実施している。JTBは「どのコースも人気があり、軒並み好調」(同)という。(2019/09/23-06:47)

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