金品授受、11年以前から=対象拡大し再調査へ-関電

2019.09.29
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by 時事通信

 関西電力幹部が福井県高浜町の森山栄治元助役(故人)から多額の金品を受け取っていた問題で、関電の八木誠会長は28日夜、自らが金品を受け取った時期について「原子力担当役員だった2006年から10年」と明らかにした。
 関電は27日の会見で、八木会長、岩根茂樹社長ら幹部20人が11年2月から18年2月にかけ計約3億2000万円の金品を受け取ったと発表。それ以前から森山氏との密接な関係が続いていたことになる。
 これを踏まえ、関電は中心となった原子力事業本部以外の各部門についても同様の金品授受がなかったか、対象範囲を広げて再調査する方針を固めた。経済産業省が電気事業法に基づき、類似事案の有無などの報告を求めたことに対応するとともに、岩根社長が近く記者会見で改めて説明する。
 関電は昨年、社外弁護士を含めた委員会で調査を実施。再調査について八木会長は「できるだけ客観性の高い調査をすべきだ」として、社外弁護士を増やすことなどを検討していると明らかにした。(2019/09/29-00:08)

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