領土交渉進展へ機運醸成=衛藤沖縄・北方相
衛藤晟一沖縄・北方担当相は1日、時事通信などのインタビューに応じ、北方領土交渉を含む平和条約交渉の進展に向けた機運醸成に取り組む考えを強調した。主なやりとりは次の通り。
-安倍晋三首相はロシアに配慮し、北方領土を「固有の領土」とする表現を避けている。
首相は北方領土に関する政府の法的立場に変わりはないと言っている。それを踏襲しなければいけない。
-北方領土交渉の進展へどう取り組むか。
交渉は外務省中心にやっている。交渉を支え、後押しする立場だと思っている。少しでも機運を醸成していきたい。ロシアとの交流を深め、国内に対する啓発や旧島民への援護施策も大事にしたい。
-外国資本による国境離島の土地買収に懸念が出ている。領土問題担当相としてどう取り組むか。
法的に言えば、外国人という理由で不動産取得を制限することは難しい。自民党で議論を深めてもらうことが先決だ。ある程度まとめ(政府に)持ってきてもらいたい。
-沖縄振興予算と米軍基地受け入れを関連付ける「リンク論」をどう考えるか。
関連が全然ないとは言えないだろうが、リンクさせないで考えないといけない。
-「関連が全然ないとは言えない」の真意は。
基地の跡地利用は極めて大きいという意味だ。跡地利用は将来の沖縄を決めるわけだから、当然一生懸命考えることは必要だ。
-これまで靖国神社に参拝してきている。海外からの反発も予想されるが。
もともと個人でどうするかだ。まだ今決めてはいないが、慎重に検討したい。(2019/10/02-14:15)