跡地活用、にぎわい創出が課題=築地から豊洲、市場移転1年-東京

2019.10.06
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by 時事通信

解体工事が進む旧築地市場(手前)=4日午後、東京都中央区

解体工事が進む旧築地市場(手前)=4日午後、東京都中央区

 日本の台所だった東京・旧築地市場(中央区)に代わり豊洲市場(江東区)がオープンしてから11日で1年を迎える。築地は跡地活用へ工事が進み、豊洲はにぎわい創出に向けた観光施設整備が控えている。2016年に初当選した小池百合子都知事は、豊洲市場の土壌汚染対策で安全・安心に懸念が残るとして移転を延期。当初予定より2年遅れるなど移転に至るまで混乱したが、現在は落ち着きを取り戻している。
 築地市場跡地は施設の撤去作業が進んでいる。20年東京五輪・パラリンピックの選手村や競技会場に近い地の利を生かし、都などは期間中を含む来年6~9月に選手らを運ぶバス約830台、乗用車約1570台の車両基地として利用する計画。五輪後は、国際会議場と観光客を呼び込む大規模施設を建設する方針で、具体化はこれからだ。
 豊洲市場に残された課題は、にぎわいをどう創出するか。移転延期が響き、温浴・宿泊施設が入る「千客万来施設」の整備が当初予定から遅れている。オープンは23年春ごろになる見通しで、それまでは仮設施設での飲食や物販、イベント開催などで一般客をつなぎ留めようとしている。
 小池知事は就任後、移転延期をトップダウンで決め、この問題を通じてリーダーシップを発揮していることを印象付けていた。一方で、「築地は守る」として「食のテーマパーク」を市場跡地に造る考えを示したものの、その後、「卸売市場を整備することはない」と述べ、事実上撤回した経緯も。環境面での安全・安心を確実にするためとはいえ、「移転を2年も延期する必要があったかは疑問」(知事与党の都議)との声も残る。
 就任直後と比べて最近では築地と豊洲に言及する機会は減ったが、小池知事は4日の記者会見で記者の質問に対し「豊洲市場が水産物流通の核として産地や生産者、取引参加者や消費者に支持される市場となるように取り組んでいくことが必要だ」と語った。(2019/10/06-07:09)

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