大川小遺族の勝訴確定=津波対策で学校に過失=市、県の上告退ける・最高裁

2019.10.11
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by 時事通信

 東日本大震災の津波で児童と教職員84人が犠牲となった宮城県石巻市立大川小学校をめぐり、児童23人の遺族が市と県に損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(山口厚裁判長)は10日付で、市と県の上告を退ける決定をした。震災前の津波対策で学校側に過失があったと認定し、遺族側勝訴とした二審仙台高裁判決が確定した。
 東日本大震災の津波訴訟で、事前の防災対策の不備を認めた判決が最高裁で確定したのは初めて。小法廷は詳細な理由を明示していないが、確定した判決は学校側に高度な安全管理義務を課しており、教育現場に影響を与えそうだ。(2019/10/11-13:20)

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