最新EV、続々登場=24日から東京モーターショー
自動車メーカー各社は24日開幕する東京モーターショーで、電気自動車(EV)の最新モデルや試作車をお披露目する。環境規制の強化を受け、EVの開発競争が世界的に激化しており、日本勢も技術力をアピールする。自動運転や人工知能(AI)など先端技術を搭載した車両も続々と登場。主会場の東京ビッグサイト(東京・有明)などは近未来の自動車が競演する場になりそうだ。
トヨタ自動車は、限定的な地域を完全自動で走行するEV「LQ」を公開する。センサーなどで把握した表情や姿勢の変化から運転者の疲労を検知。AIも活用し、声を掛けて眠気を覚ましたり、シートの一部に空気を入れて姿勢を整えたりする機能も備えた。2020年の公道実験を予定し、同年の東京五輪・パラリンピックでは聖火リレーの隊列車両や競技の先導車として運営をサポートする。
日産自動車は、軽自動車クラスの試作EV「ニッサン IMk」を出展。ドライバーが降りた後に自動で駐車したり、駐車場内で車両をスマートフォンで呼び寄せたりする機能を搭載した。
ホンダは20年の国内販売を予定しているEV「Honda e」を披露し、マツダも初の量産EVを出展する。ダイハツ工業のEV「IcoIco(イコイコ)」は、格納式スロープを左側ドア付近に配備し、子どもや高齢者が乗り降りしやすくした。(2019/10/11-17:37)