3社連合、混乱続く=ルノーCEO解任、日産にも影響

2019.10.12
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by 時事通信

 フランス自動車大手ルノーのティエリー・ボロレ最高経営責任者(CEO)の解任は、同社と企業連合を組むにも影響を及ぼしそうだ。ボロレ氏は日産取締役も兼務している。昨年秋に前日産会長のカルロス・ゴーン被告が失脚して以降、3社連合は混乱が続いており、関係安定化が急務になっている。
 ルノーは日産に43.4%を出資し、ボロレ氏とジャンドミニク・スナール会長を日産の取締役会に送り込んでいる。ボロレ氏は日産が今年6月に発足させた監査委員会に名を連ね、日産経営陣の職務執行をチェックすることで、企業統治を改善する役割を担っていた。ボロレ氏がルノーのCEOを退けば、日産の役職からも外れる公算が大きい。
 日産では、ゴーン被告の後継者だった西川広人前社長が、役員報酬をめぐる不正で先月辞任。今月8日の取締役会で、内田誠専務執行役員を次期社長に選出し、経営体制の立て直しを進めようとしている。
 日産とルノーのトップが短期間で入れ替わるのは、3社連合にとって異常な事態だ。連合関係者は「内部でごたごたが続いているというイメージが強まってしまう」と懸念を示した。(2019/10/12-07:04)

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