「ほとんど脂身」の和牛届く=ふるさと納税の返礼品-宮崎、鹿児島

2019.10.15
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by 時事通信

 ふるさと納税の返礼品として発送した和牛に対し、「ほとんど脂身だ」などの批判が集まり、宮崎県美郷町や鹿児島県いちき串木野市が謝罪に追い込まれるなどしている。
 美郷町で問題となったのは、1万円以上の寄付者への返礼品「宮崎県産黒毛和牛薄切り800グラム」。受け取った男性が5日、「ほとんど脂身の物が送られてきた」と写真付きでツイッターに投稿し、町に批判が殺到した。町は8日までにホームページにおわびを掲載した。
 返礼品は宮崎市内の食肉加工販売会社が7月以降、40人に発送。品質管理が甘かったといい、町はこの返礼品の受け付けを停止し、希望者には代替品を発送する。
 いちき串木野市では昨年度、返礼品の和牛に「ほとんど脂身」「発送が遅い」などの苦情が100件以上寄せられた。
 市によると、返礼品は鹿児島市内の食肉販売会社が扱った「鹿児島県産黒毛和牛肩バラスライス1キロ」。昨年10月上旬から発注が急増し、市が受け付けを打ち切ったが、販売会社は「想定を超える受注の多さに対応できなかった」と釈明した。希望者には交換などの対応をしたという。
 市は寄付者に謝罪し、「今後は業者と連携し、製造過程の確認や数量管理を徹底する」としている。(2019/10/15-15:16)

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