マラソン、競歩の札幌実施検討=東京五輪、IOCが猛暑懸念
【ロンドン時事】国際オリンピック委員会(IOC)は16日、猛暑下での開催に懸念がある2020年東京五輪のマラソンと競歩について、会場を札幌に変更して実施することを検討すると発表した。IOCは既に大会組織委員会や国際陸連に変更の提案を伝えている。
IOCは変更理由として、大会期間中の札幌の気温が東京より5~6度低いことを挙げている。30日から11月1日に東京で予定されているIOCの東京大会調整委員会で、この問題について議論する。
東京五輪のマラソンは女子が8月2日、男子が同9日、競歩は7月31日と8月7、8日で、いずれも都内での実施が予定されている。暑さを考慮して、当初の計画からマラソンが午前6時、男子50キロ競歩が午前5時半のスタートに早められるなどの対策を取ったが、選手や関係者への健康面の影響を懸念する声が絶えなかった。
9月から10月にかけてドーハで開催された世界選手権では、気温30度超、湿度70%超の環境下で行われたマラソンで棄権者が続出する事態も生じていた。(2019/10/16-21:29)