4万人超なお避難指示=仮堤防の工事進む-台風19号

2019.10.18
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by 時事通信

千曲川の堤防決壊箇所で進められる復旧工事(奥)=17日、長野市

千曲川の堤防決壊箇所で進められる復旧工事(奥)=17日、長野市

 台風19号による記録的な大雨では、18日までに長野など3県の約4万5000人に避難指示が続いた。東北や関東甲信などの一部地域では同日から19日にかけて大雨になる見込み。堤防が決壊したり、地盤が緩んだりしている所があり、気象庁は洪水警報・注意報の発表基準を引き下げ、住民に注意を呼び掛ける。
 総務省消防庁によると、避難指示が出ているのは18日午前5時現在で、宮城と栃木、長野各県の3市2町。被害が大きかった千曲川が流れる長野県が最も多く、約3万1000人が対象となっている。
 国土交通省によると、18日までに千曲川(長野市)と久慈川(茨城県常陸大宮市)、阿武隈川(福島県須賀川市)で決壊した堤防が仮復旧。越辺川(埼玉県東松山市)などでも工事が進んでおり、国が管理する7河川12カ所の決壊場所では、週明けに全て仮堤防が完成する見通しだ。
 18日までに12都県で77人の死亡が確認された。このほか6県で10人の安否が分かっておらず、警察や消防による捜索が続いている。(2019/10/18-08:44)

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