国宝・富岡製糸場も被害=22都府県163件、拡大懸念-台風19号で文化財

2019.10.26
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by 時事通信

一部崩壊した特別史跡「彦根城跡」の石垣(滋賀県彦根市提供)

一部崩壊した特別史跡「彦根城跡」の石垣(滋賀県彦根市提供)

 台風19号の影響で、国宝の「旧富岡製糸場」(群馬県富岡市)や特別史跡「彦根城跡」(滋賀県彦根市)などに被害が出たことが26日、文部科学省の集計で分かった。重要文化財(建造物)などの損傷は22都府県の163件に上り、文化庁は被害拡大を懸念している。
 文科省によると、被害が明らかになったのは同日午前6時現在で、栃木県が34件と最も多く、岩手県と宮城県の各21件などが続く。内訳は国宝1件のほか、重要文化財の建造物32件、特別史跡6件など。
 富岡製糸場は明治政府が設立し、2014年に世界文化遺産にも登録された。国宝の繰糸所にある窓ガラス1枚が破損した。(2019/10/26-16:04)

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