参院埼玉補選、上田氏が初当選=投票率20.81%

2019.10.28
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by 時事通信

当選確実となりガッツポーズする上田清司氏(中央)=27日夜、埼玉県朝霞市

当選確実となりガッツポーズする上田清司氏(中央)=27日夜、埼玉県朝霞市

 7月の参院選後初の国政選挙となった参院埼玉選挙区補欠選挙は27日、投開票され、前埼玉県知事で無所属新人の上田清司氏(71)が、NHKから国民を守る党党首で前職の立花孝志氏(52)を破り、初当選した。自民党が独自候補の擁立を見送ったため、与野党対決の構図とはならず、結果が首相の政権運営などに与える影響は限られそうだ。
 投票率は20.81%で、7月の参院選埼玉選挙区を25.67ポイント下回った。参院補選としては過去4番目に低い水準となった。
 補選は、8月の埼玉県知事選で初当選した大野元裕氏の参院議員辞職に伴う。上田氏は旧民主党の衆院議員だったが、今回は政党の推薦や支持を受けない方針を表明。4期16年の知事としての実績などを訴え、幅広い支持を集めた。
 県政を支えた立憲民主、国民民主両党は自主的に支援した。自民党も知名度の高い上田氏との対決を避け、憲法改正をめぐる連携に期待を寄せる。
 上田氏は27日夜、記者団に「国政で問題提起したい」と強調。改憲については「議論し合意形成することが大事だ」と語った。
 立花氏は7月の参院選比例代表で議席を得たばかりだが補選に出馬し、自動失職した。選挙戦では、主要政党がそろって独自候補を立てなかったことを批判したが及ばず、記者団に「投票率が低く、組織票が強いのは仕方ない」と指摘した。(2019/10/28-00:09)

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