4割超が「日本は核保有国」=誤解多いものの好意的-アラブ対日世論調査

2019.10.28
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by 時事通信

 【カイロ時事】45%が「日本は核保有国」と誤解-。アラブ諸国で行われた世論調査で、日本の政治や社会への認識不足が根強い実態が明らかになった。一方、欧米と異なり中東との歴史的な因縁や対立と距離を置く日本に対し、好意的な印象が強いことも浮き彫りとなった。
 調査はサウジアラビアのメディア大手アラブ・ニューズと英世論調査会社ユーガブが9月中旬に共同で実施。アラブ諸国18カ国で、アラビア語を母国語とする16歳以上の市民約3000人を対象に行われた。
 日本人の特徴への回答は「勤勉」(61%)、「組織的」(54%)、「時間を守る」(42%)が上位に。「製造物の品質の高さ」では、日本が71%で、米国(20%)や中国(6%)、韓国(4%)を大きく引き離した。こうした信用力を背景に、「中東和平の中立な調停役」として日本を挙げた人は37%に上った。欧州連合(EU)は10%、米国は7%、「分からない」は33%だった。
 他方、「日本は核保有国」と回答したのは、16~24歳の若年層で59%に達した。サムスンやLGなど韓国ブランドを日本のものだと思っていた人も2割超いた。
 日本への渡航歴がある人は4%にとどまったが、87%は未渡航でも訪日に意欲的と回答。日本のイメージとしては「サムライ」(58%)、「自動車生産」(56%)、「すし」(53%)が多く、好きな日本のアニメ・漫画では「キャプテン翼」(75%)、「ポケットモンスター」(48%)に人気が集まった。(2019/10/28-07:12)

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