萩生田文科相、「身の丈」発言を撤回＝河野防衛相は「雨男」陳謝

　萩生田光一文部科学相は２９日の閣議後記者会見で、大学入試に導入される英語の民間資格・検定試験をめぐり、受験生に「自分の身の丈に合わせて頑張って」と述べたことについて、発言を撤回した。河野太郎防衛相も参院外交防衛委員会で、今秋の度重なる台風被害に絡め「私は雨男」などと自身の政治資金パーティーで述べたことについて、陳謝した。
　萩生田氏は会見で、「発言を撤回する」とした上で、「私の不徳の致すところで反省する」と改めて陳謝。「憲法と教育基本法の規定に基づき、どのような環境下の受験生も自分の力を最大限発揮できるよう積極的な措置を講じる」とも語った。
　河野氏は参院外交防衛委で「不快な思いをされた皆さまにおわび申し上げたい」と述べ、この後の会見で、閣議後に安倍晋三首相にも陳謝したことを明らかにした。これに関連し、菅義偉官房長官は会見で「自衛隊が人命救助や被災者支援に一生懸命取り組んでいる状況を伝えたかったのではないか」と擁護した。（2019/10/29-12:28）