豪雨被害、車中死が半数=「冠水時は使わないで」と有識者

2019.10.29
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by 時事通信

 台風21号などによる記録的豪雨で、千葉、福島両県で死亡した10人のうち半数は、避難中に車が水没したことなどによる「車中死」だったとみられる。有識者は浸水被害時の車での避難について、行政情報やニュースに注意して早めの行動を心掛けるとともに、「道路が冠水している場合は車を使わず、建物の上階に移動してほしい」と訴えている。
 車が水没したり、河川の氾濫で流されたりしたことによる車中死は、千葉県で4人、福島県で1人の計5人。うち、半数以上は70歳以上だった。台風19号でも同様の被害が相次いでおり、内閣府は「災害時の車での避難は必ずしも安全ではない」と注意を呼び掛ける。
 広範囲に河川が氾濫した千葉県長柄町では25日、50代男性が車ごと流され、水没した車内で死亡しているのが見つかった。福島県相馬市の女性(61)は「車に乗っていて流されている」と職場に連絡後、26日になって遺体で発見された。同乗の30代息子も行方不明のままだ。
 日本自動車連盟(JAF)によると、道路が30センチ以上冠水すると車のエンジンは停止する。さらに水位が高くなるほど水圧が掛かり、ドアを開けるのに非常に強い力が必要となるため、一刻も早く逃げることが重要となるという。
 一般社団法人水難学会の斎藤秀俊会長は「道路が冠水している場合、車で移動せず、建物の上階に『垂直避難』してほしい」と訴える。特に高齢者の場合、水没した車内から窓を割るなどして脱出するのは困難だと指摘。「車内は安全だという認識は持たず、水がたまった所には車で進入しないことが重要」と話した。(2019/10/29-13:38)

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