安倍首相「悲しみに堪えぬ」=政界から悼む声-緒方さん死去
日本人で初めて国連難民高等弁務官を務めた緒方貞子さんの死去を受け、政界からは「深い悲しみの念に堪えない」(安倍晋三首相)などと悼む声が相次いだ。
首相はメッセージを発表し、「森喜朗首相に同行してケニアを訪問した際、難民キャンプを案内してもらったことを鮮明に思い出す」と回想。「現場で困窮する人々に寄り添い、最前線で活躍した。現場主義を徹底された」と故人をしのんだ。
茂木敏充外相は談話で「世界の課題に立ち向かう第一線で卓越したリーダーシップを発揮した」と称賛。ジョージタウン大学の後輩に当たる河野太郎防衛相は記者会見で「いろいろな夕食会でご一緒した。はっきり意見をおっしゃるのを聞き、さすがだと思った。非常に残念だ」と語った。
自民党の岸田文雄政調会長は記者団に「国際社会にとっても日本外交にとっても大きな損失だ」と惜しんだ。公明党の山口那津男代表は「女性活躍のパイオニアだった」と振り返った。
立憲民主党の福山哲郎幹事長はツイッターで「政権担当時をはじめ、いろいろな場面で温かい指導を賜り、感謝の言葉しかない」と回想。国民民主党の玉木雄一郎代表も「尊敬すべき方だった。心からお悔やみ申し上げる」と書き込んだ。(2019/10/29-19:30)