上野動物園、モノレール休止=57年開業、乗客6500万人超

2019.10.31
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by 時事通信

運行休止日を迎えた上野動物園モノレール=31日午後、東京都台東区

運行休止日を迎えた上野動物園モノレール=31日午後、東京都台東区

 東京・上野動物園のモノレールが31日で運行休止となり、夕方に最終列車のイベントが行われた。都交通局が1957年、交通機関では日本初のモノレールとして開業し、6500万人以上の乗客を運んできたが、車両や設備が老朽化。更新して存続するか廃止かは今後検討するという。
 モノレールは東園駅から西園駅まで約330メートルで、国内で最も短い。乗車時間は約1分半。車両がレール上にまたがる跨座式ではなく、レール下にある懸垂式で、ゴムタイヤの台車からアームでつながった形をしている。現行の4代目「40形」車両(2両編成、定員62人)は2001年に運行を始めた。



 最終列車は抽選で選ばれた乗客を乗せ、西園駅から出発。その前に永田一秀駅長(64)が「お子さまの楽しかった(という)声がとても心に残っている」とあいさつした。永田駅長は取材に「車内から見える不忍池などの景色が良く、車両もカラフルで人気があった。非常に残念だ」と話した。
 愛媛県から親子で来た会社員の父(38)は「皆さんに愛されてきたと思う。ぜひ復活してほしい」と語った。(2019/10/31-19:00)

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