政府、首里城再建へ補正計上も=沖縄知事、菅官房長官らに要請
沖縄県の玉城デニー知事は1日、菅義偉官房長官を首相官邸に訪ね、火災で焼失した首里城(那覇市)の再建へ国の支援を要請した。菅氏は「沖縄県民に心からお見舞いを申し上げる。財政的措置を含めてやれることは全てやる」と応じた。首里城は国営公園内にあり、政府は2019年度補正予算への関係費用計上も視野に、再建を後押しする方針だ。
安倍晋三首相は1日、首里城焼失に関し、首相官邸で面会した自民党議員に「政府として責任を持って全力で再建に取り組む」と表明。菅氏はこの後の記者会見で「予算が必要であれば責任を持ってしっかり対応したい」と述べた。
菅氏との会談で、玉城氏は「首里城はウチナーンチュ(沖縄の人)の魂とでもいうべき場所で、県民もショックを受けている」と強調。沖縄県の本土復帰50周年に当たる22年5月を目標に再建計画策定を急ぐ考えを伝えた。(2019/11/01-19:05)