日本人が1、2位 ベルギーのサックス国際大会
【ディナン(ベルギー)時事】サクソフォンを発明したアドルフ・サックス生誕の地であるベルギー南部ディナンで9日まで行われた「第7回アドルフ・サックス国際コンクール」で、東京都足立区出身の齊藤健太さん(27)が優勝した。日本人の栄冠は2002年大会の原博巳さん(今年8月に死去)以来、2人目。
また神奈川県横須賀市出身の小澤瑠衣さん(30)が、女性としてコンクール史上初の2位となった。6位には愛知県一宮市出身の袴田美帆さん(25)が入賞した。
同コンクールはサックスの死後100年を記念し1994年に始まり、原則4年に1度開かれている。クラシック・サクソフォンの国際大会では最高峰の一つとして知られている。
齊藤さんは受賞後、取材に応じ「とにかくうれしい。泣いてしまいました」と喜びをかみしめた。サクソフォンは一般的にジャズのイメージが強いが、「クラシックの音や作品の素晴らしさをコンサートを通じて伝えていきたい」と今後の意気込みを語った。
サクソフォンは中学1年の時に始めたという。洗足学園音楽大卒業後、東京芸大でも学び、昨年はスロベニアで開かれたサクソフォンの国際コンクールで2位となっている。(2019/11/10-11:14)