三井E&S、1000人を配転・削減 再建へ資産売却加速

2019.11.11
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by 時事通信

記者会見で経営再建策を発表する三井E&Sホールディングス(HD)の岡良一社長=11日午後、東京・日本橋兜町の東京証券取引所

記者会見で経営再建策を発表する三井E&Sホールディングス(HD)の岡良一社長=11日午後、東京・日本橋兜町の東京証券取引所

 造船・重機大手の三井E&Sホールディングスは11日、グループ全体で従業員1000人規模の配置転換・削減と、資産売却を柱とする経営再建策を発表した。2020年3月期連結純損失は880億円と3年連続の赤字の見通しで、赤字幅は過去最大。抜本的なリストラにより経営の立て直しを急ぐ。
 5月に公表した再建計画を見直した。過去最大の赤字は、インドネシアの火力発電所建設工事に絡む約713億円の追加損失が主因で、関連損失の計上は3度目。東京都内で記者会見した岡良一社長は「リスク管理の甘さがあった」と語った。
 資産売却は20年度中に700億円を目指し、プラント事業子会社や太陽光発電事業、千葉県内の工場の土地を売る。人員整理は子会社売却などに伴う外部移籍で600~700人、残りを配置転換などで対応する。発電所建設、造船両部門の見直しや再編も進める。(2019/11/11-17:21)

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