与党、「日米貿易」週内の衆院通過見送り 15日の委員会採決目指す

2019.11.12
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by 時事通信

 与党は12日、今国会の最重要課題と位置付ける日米貿易協定承認案について、週内の衆院通過を見送る方針を固めた。15日に衆院外務委員会で採決した上で、来週の衆院本会議で可決、参院送付を目指す。自民党幹部が明らかにした。
 衆院外務委は12日の理事懇談会で、承認案の審議日程を協議。与党は13日の採決を提案したが、野党は拒否した。これを受け、与党は円満な国会運営を重視し、週内の衆院通過を断念。13日は野党による3時間の質疑のみを決めた。
 13日の質疑を加えると、承認案の審議時間は計9時間に達する。関連する委員会との連合審査も実施済みで、与党は「審議時間は十分だ」(自民党国対幹部)との認識を示す。
 これに対し、野党は日米首脳会談の議事録提出などに政府・与党が応じるまで、採決に反対する姿勢を強調。与党が採決を強行した場合は、衆院外務委員長の解任決議案を提出するなど、徹底抗戦の構えだ。(2019/11/12-18:51)

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