ピアノで三浦さん優勝、務川さん2位 ロン・ティボー音楽コンクール―パリ

2019.11.17
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by 時事通信

16日、パリで行われたロン・ティボー・クレスパン国際音楽コンクールのピアノ部門で優勝した三浦謙司さん(右)と務川慧悟さん

16日、パリで行われたロン・ティボー・クレスパン国際音楽コンクールのピアノ部門で優勝した三浦謙司さん(右)と務川慧悟さん

 【パリ時事】若手音楽家の登竜門として知られるフランスのロン・ティボー・クレスパン国際音楽コンクールのピアノ部門最終選考が16日、パリで行われ、神戸市出身の三浦謙司さん(26)が優勝し、愛知県東海市出身の務川慧悟さん(26)が2位に入賞した。
 三浦さんは授賞式後、「優勝は想定外だった。苦労を認めてもらえてうれしい」と話した。受賞の知らせは「婚約者にまず伝えたい」と話し、顔をほころばせた。今後の目標について「チャレンジャー精神を忘れず、これまで以上に頑張る」と語った。
 三浦さんは現在、ドイツのハンス・アイスラー音楽大ベルリンで学びながら音楽活動を行っている。家族に音楽家はいないものの、4歳の時に「自分の意志でピアノを始めた」という。
 2位入賞の務川さんは「十分に満足している。最終選考で弾く夢を持っていたので、とても幸せ」と話した。務川さんは3歳からピアノを始め、現在はパリ国立高等音楽院に在籍している。
 ロン・ティボー国際音楽コンクールは1943年、ドイツ占領下のパリで始まった。ピアノ、バイオリン、声楽の部門があり、これまでに多くの日本人音楽家が入賞している。ピアノ部門では2007年の田村響さんに続き、三浦さんが6人目の日本人優勝者。(2019/11/17-09:03)

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