軍事情報協定、失効強まる 日韓防衛相会談は平行線―鄭氏「日本が信頼損ねた」

2019.11.17
0
by 時事通信

韓国の鄭景斗国防相(右端)と会談する河野太郎防衛相(左端)=17日、バンコク(代表撮影)

韓国の鄭景斗国防相(右端)と会談する河野太郎防衛相(左端)=17日、バンコク(代表撮影)

 【バンコク時事】防衛相は17日、韓国の鄭景斗国防相と訪問先のバンコクで約40分間、会談した。日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)について、河野氏は韓国側に破棄撤回を求めたが、鄭氏は日本の輸出規制強化措置で信頼関係が失われたとする立場を重ねて強調し、平行線に終わった。GSOMIAは期限の23日午前0時に失効する可能性が高まった。
 河野氏は韓国軍駆逐艦による自衛隊哨戒機へのレーダー照射や、8月の韓国政府のGSOMIA破棄通告を念頭に「日韓の間にはさまざまな課題が生じ、防衛当局間でも非常に厳しい状況が続いている」と指摘。関係改善に向けて、「韓国側の賢明な対応を求めたい」と語った。


日米韓防衛相会談を前に手をつなぐ(左から)韓国の鄭景斗国防相、エスパー米国防長官、河野太郎防衛相=17日、バンコク(代表撮影)

日米韓防衛相会談を前に手をつなぐ(左から)韓国の鄭景斗国防相、エスパー米国防長官、河野太郎防衛相=17日、バンコク(代表撮影)

 鄭氏は「関係が行き詰まっていることは残念」と表明。会談後、記者団に「日本の輸出規制措置で、安全保障上の信頼が損なわれたので、GSOMIA終了を決めるほかなかった」と述べ、会談で従来の立場を説明したことを明らかにした。(2019/11/17-18:42)

print

人気のオススメ記事