大阪で「都市温泉」続々 訪日客人気、競争も激化

2019.11.16
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by 時事通信

今年2月に開業した「空庭温泉」=9月12日、大阪市港区

今年2月に開業した「空庭温泉」=9月12日、大阪市港区

 インバウンド(訪日客)の増加に沸く大阪で、都市部を中心に「温泉」を掲げるホテルや日帰り施設が相次ぎ誕生している。大浴場で疲れを癒やしたいニーズに加え、体験型の「コト消費」に関心を示す外国人人気が後押し。新旧入り乱れて利用客の獲得競争が繰り広げられている。
 今年2月、大阪市港区に開業した日帰り施設「空庭温泉」は、関西最大級の広さと安土桃山時代をコンセプトにした空間が売り。吹き抜けの大庭園を臨む「庭見風呂」や7種類の岩盤浴に加え、貸衣装やショーなどもあり、「温泉型テーマパーク」として1日中楽しめる構成だ。
 外国人客の評判も上々で、PR担当の道古康博さんは「形は違ってもお風呂は世界共通の文化。他の施設とどう差別化するかが課題」と話す。
 「スパスミノエ」(住之江区)は、東京海上日動火災保険の調査で、外国人がインターネット交流サイト(SNS)で評価した大阪府内の観光スポット3位に選ばれた。小山登志夫店長は驚きながらも「最近は韓国人観光客の利用が落ち込んでいる」と新たな悩みを打ち明ける。
 「都市温泉」は全国的にも増加傾向にある。環境省の調査では、温泉利用の公衆浴場数は2017年度末7935施設と過去最高を更新した。同省の担当者は「近場でリラックスするなど旅行スタイルに変化が読み取れる」とみている。
 全国で423のホテルを展開するアパグループは、現在52のホテルに「人工ラヂウム温泉」などの大浴場を完備。今後も新設する18の施設に大浴場を計画する。同社は「顧客満足度の向上とともに、水・光熱費の削減にもつながっている」とメリットを強調する。
 ただ、課題も浮上している。大阪府は8月下旬、各保健所に初めて注意喚起をした。府内の施設が温泉でないのに効能を掲示した景品表示法違反があったためで、担当者は「グレーゾーンの表示が見受けられるようになっている」と指摘している。(2019/11/16-13:33)

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