法王ミサに「希望の火」 被爆2世ら運搬―NPO企画

2019.11.18
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by 時事通信

 来日するフランシスコ・ローマ法王が長崎市と東京で執り行うミサで、国内各地で平和への願いが込められた「希望の火」が祭壇にともされることが決まった。企画したNPO法人「アースキャラバン」(京都市)が18日、長崎市で記者会見して発表した。
 希望の火は、核兵器が廃絶されるまでともされる長崎市の「誓いの火」から採火し、広島原爆の残り火とされる福岡県八女市の「平和の火」、広島市の「平和の灯(ともしび)」などを加えた。
 NPOメンバーの被爆2世や外国人らが希望の火を携えて9月から、自転車で各地の教会や神社、寺などを訪問。それぞれの宗教のやり方で、平和への祈りを火に込めたという。
 法王によるミサは24日に長崎市、25日に東京ドームで開かれる。希望の火は22日に東京到着後、新幹線などで長崎に渡り、長崎のミサ後に再び東京に戻る。
 メンバーで被爆2世の新海智弓さん(55)は「核廃絶に向けた願いが世界に発信できるのではないか」と話した。(2019/11/18-12:31)

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