新国立競技場、今月末完成を確認 民営化計画は先送り―閣僚会議
政府は19日、2020年東京五輪・パラリンピックに向けた新国立競技場(東京都新宿区)の関係閣僚会議を首相官邸で開き、今月末の完成見込みを最終確認した。菅義偉官房長官は「定められた工期、コストの範囲内で完了できる見込みであることを確認できた。計画通りに竣工(しゅんこう)できることは非常に喜ばしい」と述べた。
同競技場は16年12月に本体工事を着工。12月21日にオープニングイベントを行う。
会議では、当初年内に決める予定だった競技場の民営化計画を、大会後に先送りすることも報告された。政府は大会後、競技場の運営権を民間に売却する方針。しかしセキュリティー確保のため大会前に詳細な図面を示せず、事業者側から「十分な検討ができない」との意見が出ていた。(2019/11/19-12:16)