両陛下、台風被災地お見舞いへ 即位後初、12月下旬検討―宮城、福島両県
宮内庁は19日、天皇、皇后両陛下が12月下旬、台風19号やその後の大雨被害の被災地お見舞いのため、宮城、福島両県を訪問される方向で検討していると発表した。
具体的な日程や視察先は今後両県と調整する。実現すれば、両陛下の被災地お見舞いは即位後初となり、上皇ご夫妻が平成時代に重ねてきた被災地訪問が引き継がれることになる。
同庁によると、両陛下は台風19号による被害直後から多くの犠牲者や被災者が出ていることに心を痛め、被災地を早期に訪問することを希望してきた。台風被害を踏まえ、当初10月22日に予定されていた即位パレードは11月10日に延期された。
天皇陛下は9日に皇居前広場で行われた即位を祝う国民祭典でのお言葉で、台風19号などの被害に触れ、「寒さがつのる中、避難を余儀なくされ、生活再建が容易でない方が数多くおられることを案じています。復旧が進み、被災された方々が安心できる生活が一日も早く戻ることを心から願っています」と述べていた。(2019/11/19-18:50)