高校生が銅板の折り鶴制作 ローマ教皇への贈り物―「平和の願い伝えたい」・広島

2019.11.23
0
by 時事通信

銅板の折り鶴=10月11日、広島市南区の市立広島工業高校

銅板の折り鶴=10月11日、広島市南区の市立広島工業高校

 来日するフランシスコ・ローマ教皇への贈り物として、広島市立広島工業高校(同市南区)の生徒7人が銅板で作った折り鶴を制作した。高校3年生の佐藤匠さん(18)は「平和を願う被爆地広島や日本の気持ちが伝われば」と思いを込めた。
 折り鶴は高さ8センチ、幅15センチ。材料は原爆犠牲者を悼み、1954年に建てられたキリスト教の聖堂「世界平和記念聖堂」(同市中区)の屋根材を使った。銅板は聖堂の耐震工事に伴い、カトリック広島司教区から提供された。


銅板の折り鶴を作る佐藤匠さん=10月11日、広島市南区の市立広島工業高校

銅板の折り鶴を作る佐藤匠さん=10月11日、広島市南区の市立広島工業高校

 広島工業高校は2005年から授業で銅板折り鶴の制作に取り組んできた。生徒は年間400~500羽の折り鶴を作り、文化祭などで販売。売り上げを原爆ドーム保存事業基金に寄付している。また、広島を訪れたチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世や、国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」のベアトリス・フィン事務局長ら国内外の要人にも贈呈してきた。
 折り鶴は、工具を使い、全て手作業で折っていく。銅板は通常のものに比べて、0.3~0.35ミリと3倍の厚さがあり、折るのは一苦労だったが、2~4日かかって完成させた。
 教皇へ贈られるのは2羽で、「『ヒロシマ』の高校生として平和の願いを込めて作りました。戦争のない・核兵器のない世界が早く実現することを祈っています」というメッセージを英語と日本語で記した。佐藤さんは「精いっぱい作ったので渡せるのはうれしい。帰ってからも広島を思うきっかけになってほしい」と語った。(2019/11/23-07:21)

印刷する

人気のオススメ記事

  • PR 儲からない、続かない…はもう卒業。タイプを活かして副業成功へ
    儲からない、続かない…はもう卒業。タイプを活かして副業成功へ
    (副業アカデミー)