ローマ教皇が38年ぶり来日 被爆地から核廃絶訴え―震災被災者とも交流

2019.11.23
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by 時事通信

羽田空港に到着したフランシスコ教皇=23日午後、東京都大田区

羽田空港に到着したフランシスコ教皇=23日午後、東京都大田区

 ローマ・カトリック教会トップのフランシスコ教皇(82)が23日、日本を訪問した。の来日は、1981年2月の故ヨハネ・パウロ2世以来38年ぶりで2回目。4日間滞在予定で、24日に被爆地の長崎、広島両市を訪れ、核兵器廃絶や平和へのメッセージを発信する。
 教皇は23日夕、先に訪問したタイから羽田空港に到着した。雨と強風の中、白い法服を着た教皇はゆっくりとした足取りでタラップを下り、教会関係者らの出迎えを受けた。カトリック系の学校に通う生徒たちもバチカンの国旗を振るなどして来日を歓迎した。
 その後、東京都内のローマ教皇庁の大使館で日本の司教らと会談。「若い時から日本に思い入れと愛着があった。長い年月を経て日本での宣教の希望がようやくかなった」と訪日の喜びを語った。また、「長崎と広島を訪れ、被爆者のために祈りをささげる」と述べた。
 教皇は2013年の就任以来、広島と長崎にたびたび言及し「核兵器のない世界」を強く訴えてきた。教皇が国家元首を務めるバチカンは17年9月、国連で採択された核兵器禁止条約をいち早く批准した。


羽田空港に到着し、出迎えた関係者と握手するフランシスコ教皇(中央)=23日午後、東京都大田区

羽田空港に到着し、出迎えた関係者と握手するフランシスコ教皇(中央)=23日午後、東京都大田区

 同年11月には、核抑止力に一定の理解を示してきた歴代教皇より踏み込み「核兵器は使用するのと同様に保有することも断固として非難されるべきだ」と明言。原爆投下後の長崎で撮影された「焼き場に立つ少年」の写真をカードに印刷して教会関係者に配布したことでも知られる。
 今回の来日では、24日午前に長崎市の爆心地公園で核兵器廃絶に関するメッセージを発信。その後、豊臣秀吉によるキリスト教弾圧で宣教師ら26人が処刑された丘として知られる西坂公園で祈りをささげ、長崎県営球場でミサを執り行う。夕方に広島市に移動し、平和記念公園で「平和のための集い」に出席する。
 25日は東京都内で天皇陛下と会見し、安倍晋三首相と会談。東日本大震災の被災者らと交流するほか、東京ドームで大規模ミサも執り行う。ミサには、静岡県で一家4人が殺害された「袴田事件」で死刑が確定し、再審請求中の袴田巌さん(83)が招待されている。
 26日、都内の上智大で講演するなどし、帰国の途に就く。(2019/11/23-22:26)

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