三菱商、オランダ電力大手買収へ 中部電と5000億円―再エネ強化

2019.11.25
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by 時事通信

 は25日、オランダの大手電力会社エネコ(本社ロッテルダム)の買収に向けて優先交渉権を獲得したと発表した。三菱商と中部電の共同出資会社を通じて最大で総額41億ユーロ(約5000億円)を拠出し、2020年夏までに全株式取得を目指す。
 エネコの民営化に伴い、オランダ国内40以上の自治体が保有する全株式の譲渡を受ける。三菱商80%、中部電20%で今月設立した新会社の出資比率に基づき、三菱商は4000億円、中部電が1000億円を投じる計画。三菱商は欧州で洋上風力発電事業を手掛けるなど、国境を越えて再生エネルギー分野を強化しており、エネコ買収により欧州域内の事業基盤を固める。
 エネコは電力・ガスなどの販売契約件数でオランダ2位。風力を中心に再生エネ発電のほか、電力・ガスなどの売買取引・小売りを手掛け、販売契約件数はベルギー、ドイツを加えた3カ国で600万件に上る。(2019/11/25-20:24)

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