「女系容認」自民幹部に相次ぐ 根強い「男系維持」、波紋も―皇位継承

2019.11.26
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by 時事通信

 安定的な皇位継承の在り方をめぐり、自民党の幹事長が26日の記者会見で、母方からのみ天皇の血を引く女系天皇を排除しない考えを示した。先に税制調査会長が容認姿勢を明確にしたばかり。党内の保守派が男系維持を強く訴えており、党幹部に相次ぐ女系容認論は波紋を広げそうだ。
 政府内で来春以降に本格化するとみられる継承安定化策の検討では、女性・女系の扱いが最大の焦点だ。二階氏はその是非について「男女平等、民主主義の社会だから、それを念頭に置いて考えていけばおのずから結論は出る」と指摘。党内議論に関しては「慎重を期していくことが大事だ」と述べるにとどめた。
 二階氏は過去に女性天皇を容認する見解を表明済み。二階氏の今回の発言について、周辺は「女性・女系の是非を判断する段階に至っていないのだろう」と解説したが、政府の議論に影響を与える可能性もある。(2019/11/26-16:48)

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