「最も影響力あった首相」 米メディアも相次ぎ速報―中曽根元首相死去

2019.11.29
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by 時事通信

レーガン米大統領(右から4人目)とサッチャー英首相(同2人目)の間に位置取り、先進国首脳会議(サミット)の写真撮影に臨んだ中曽根康弘氏(同3人目)=1983年5月、米バージニア州ウィリアムズバーグ(CNP時事)

レーガン米大統領(右から4人目)とサッチャー英首相(同2人目)の間に位置取り、先進国首脳会議(サミット)の写真撮影に臨んだ中曽根康弘氏(同3人目)=1983年5月、米バージニア州ウィリアムズバーグ(CNP時事)

 【ワシントン時事】中曽根康弘元首相が死去したことについて、ウォール・ストリート・ジャーナル紙が「最も影響力のあった首相の一人」と報じるなど、米メディアも相次いで速報した。
 ウォール紙は、日本列島を米国の「不沈空母」にたとえた発言や、ロナルド・レーガン大統領(当時)と築いた「ロン・ヤス」関係を紹介。現在の首相とトランプ大統領につながる緊密な日米首脳関係の「先例をつくった」と指摘した。
 中曽根氏が首相を務めた1980年代は、日本が経済大国として米国の地位を脅かした時代と重なる。ニューヨーク・タイムズ紙は、中曽根氏が83年に米バージニア州ウィリアムズバーグで開かれた先進国首脳会議(サミット)の写真撮影で、レーガン氏とサッチャー英首相(当時)の間に強引に割って入ったエピソードを紹介。「それまでの特徴の少ないリーダーと異なり、世界で認識された数少ない首相だった」と評した。(2019/11/29-16:06)

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