「最も影響力あった首相」 米メディアも相次ぎ速報―中曽根元首相死去
【ワシントン時事】中曽根康弘元首相が死去したことについて、ウォール・ストリート・ジャーナル紙が「最も影響力のあった首相の一人」と報じるなど、米メディアも相次いで速報した。
ウォール紙は、日本列島を米国の「不沈空母」にたとえた発言や、ロナルド・レーガン大統領(当時)と築いた「ロン・ヤス」関係を紹介。現在の安倍晋三首相とトランプ大統領につながる緊密な日米首脳関係の「先例をつくった」と指摘した。
中曽根氏が首相を務めた1980年代は、日本が経済大国として米国の地位を脅かした時代と重なる。ニューヨーク・タイムズ紙は、中曽根氏が83年に米バージニア州ウィリアムズバーグで開かれた先進国首脳会議(サミット)の写真撮影で、レーガン氏とサッチャー英首相(当時)の間に強引に割って入ったエピソードを紹介。「それまでの特徴の少ないリーダーと異なり、世界で認識された数少ない首相だった」と評した。(2019/11/29-16:06)