ユニクロのベトナム1号店、6日開店 欧米勢と激しい競争へ
【ホーチミン時事】ファーストリテイリングは6日、ベトナムで初となるユニクロの店舗を南部ホーチミン市の中心街にオープンさせる。ユニクロはこれまで、同国を生産拠点と位置付けてきた。今後は、7%前後の高い経済成長を背景に所得が向上している同国の消費者に狙いを定め、ビジネスの拡大を目指す。
ベトナム1号店「ドンコイ店」の向かいのビルには、スウェーデンのH&M、スペインのザラ、米国のギャップといった若者らをターゲットにした欧米のファストファッション大手が店舗を構える。ユニクロとの間で、激しい競争を繰り広げることになりそうだ。
柳井正会長兼社長は5日の記者会見で、「日本が戦後に急成長したようなことがベトナムでも起こり得る」と語り、市場拡大への強い期待を示した。ベトナムでの店舗展開をめぐっては、「100店舗はいく」と述べ、北部の首都ハノイへの早期出店にも意欲をにじませた。
ドンコイ店は、売り場面積が3100平方メートル強で、東南アジアではマニラの店舗に続く2番目の規模。3フロアに豊富な商品をそろえ、デザインTシャツや機能性肌着のヒートテック、ダウンジャケットまで幅広い日本品質のファッションをアピールする。(2019/12/05-20:50)