安倍首相、憲法改正「中身の議論期待」 「桜・森友・加計」で陳謝―内外情勢調査会

2019.12.13
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by 時事通信

内外情勢調査会で講演する安倍晋三首相=13日午後、東京都千代田区

内外情勢調査会で講演する安倍晋三首相=13日午後、東京都千代田区

 首相は13日、東京都内で開かれた内外情勢調査会の会合で講演し、夏の参院選で憲法改正論議を望む民意が示されたとの認識を示した上で、「憲法審査会でそれに応え得るような中身の議論が行われることを期待したい」と述べ、来月召集の通常国会での議論の具体的な進展を求めた。
 首相は、衆院憲法審査会の自由討議が先の臨時国会で行われたのは「大きな変化。民意の勝利だ」と指摘。「国会議員には(国民に)判断材料を提供する責任がある。国民の決める権利を阻害してはならない。必ずや私自身の手で(改憲を)成し遂げたい」と強調した。
 首相は2021年9月までの自民党総裁任期中の課題として、改憲に加え、全世代型社会保障、北方領土問題、日本人拉致問題を挙げ、「こうした国造りを進める上で、国民の信を問うべき時が来たと判断すれば、ちゅうちょなく衆院解散を決断する」と改めて表明。ただ、何が解散の大義になるかは「具体的に申し上げる段階にない」と明言を避けた。
 首相は講演後の質疑で、副総理兼財務相が総裁4選に言及したことについて問われたが、「全く考えていない」と述べた。
 一方、首相は、森友・加計学園や首相主催「桜を見る会」の問題に自ら触れ、「3年ほどの間、国会で政策論争以外の話に多くの審議時間が割かれてしまっていることを申し訳なく思っている」と陳謝。「薄氷を踏む思いで緊張感を持って歩み始めた初心を忘れず、全身全霊で政策課題に取り組んでいきたい」と語った。(2019/12/13-19:34)

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