20年度成長率0.9% 経済対策で上げ―大規模緩和は維持・日銀

2020.01.21
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by 時事通信

 日銀は21日の金融政策決定会合で、長短金利操作を柱とする大規模な金融緩和の維持を決めた。景気動向などを分析した「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)も発表。政府が打ち出した大型経済対策の効果を見込み、2020年度の実質GDP(国内総生産)成長率予想を0.9%(従来0.7%)に引き上げた。
 19年度も0.8%(同0.6%)、21年度は1.1%(同1.0%)にそれぞれ上方修正した。
 展望リポートでは、海外経済の下振れリスクについて「依然として大きい」との見方を維持しつつ、米中貿易交渉の進展などを考慮し「ひと頃よりも幾分低下した」との表現を盛り込んだ。国内経済については「基調としては緩やかに拡大している」との判断を据え置いた。
 一方、生鮮食品を除く消費者物価上昇率の予想は19年度で0.6%(同0.7%)、20年度で1.0%(同1.1%)、21年度で1.4%(同1.5%)にそれぞれ引き下げた。(2020/01/21-12:50)

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