国の借金、29年度末1064兆円 歳出削減急務―財務省試算

2020.01.24
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by 時事通信

 財務省は24日、2020年度予算案を踏まえ、国の財政状況の試算を国会に提出した。国の借金である国債の発行残高(20年度末見通し900兆円)は、今後名目で毎年3%の高成長が続く前提でも、膨張を続ける社会保障費などの歳出削減を行わない場合、26年度末に1012兆円と1000兆円を突破。29年度末には1064兆円まで拡大すると見込んだ。
 「団塊の世代」(1947~49年生まれ)が75歳以上の後期高齢者に差し掛かる22年度以降、年金、医療、介護をはじめ社会保障費が急増。税収が伸びる一方で、歳出増に追い付けず、20年度まで10年連続で減少する見通しの新規国債発行額は22年度に増加に転じる。国債利払い費の拡大も発行残高を押し上げる形で、社会保障分野を柱に歳出削減努力が急務となる。(2020/01/24-19:55)

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