新型肺炎、就活に影響 ソニー、学生向けイベント中止

2020.02.19
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by 時事通信

企業の合同説明会に集まった2020年春に卒業予定の大学生ら=2019年3月1日、千葉市の幕張メッセ

企業の合同説明会に集まった2020年春に卒業予定の大学生ら=2019年3月1日、千葉市の幕張メッセ

 新型肺炎の拡大が学生らの就職活動に影響を及ぼし始めた。は就活生向けのイベントを中止。会場に多くの人が集まれば、感染のリスクが高まるためだ。人手不足で「売り手市場」が続く中、企業はインターネットを通じた説明会に切り替えるなど対応に追われている。
 ソーは15、16日に東京都内でグループの活動を紹介する催しを開く予定だった。同社は「来場者の安全第一で中止した」と説明している。参加予定だった学生には、社員のプレゼンテーションをネット上で閲覧できるようにする。
 映像・音楽ソフト大手のポニーキャニオンは来春卒業予定の学生向けに19日から東京の本社で計画していた説明会を中止。出席するはずだった学生約1000人にはネットを通じた説明会を行う。
 就職情報サイトを運営するリクルートキャリア(東京)やマイナビ(同)は3月以降、学生向けの合同説明会を予定通り実施する方針だ。会場では学生や企業側にマスクの着用などを促す。ただ、新型肺炎の拡大が続いており、「状況次第では予定変更もあり得る」(広報担当)という。
 中途採用にも波紋が広がっている。スマートフォン向けゲームなどを手掛ける(名古屋市)は20日に東京で計画していた説明会を取りやめた。12人の申し込みがあったが、「参加者の健康と安全を最優先に考慮した」という。(2020/02/19-07:10)

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