治療法開発、急ピッチ 新型コロナに既存薬も―国産ワクチンは来年以降

2020.04.01
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by 時事通信

富士フイルム富山化学が開発した「ファビピラビル」(商品名アビガン)(富士フイルム提供)

富士フイルム富山化学が開発した「ファビピラビル」(商品名アビガン)(富士フイルム提供)

 新型コロナウイルスの治療薬とワクチン開発が急ピッチで進められている。医療現場からは「一刻も早く治療法が欲しい」と切実な声が上がり、病院や製薬企業などが安全性と効果の検証を急ぐ。
 最も早い投入が期待されるのは、他の病気の治療に使われ、一定の安全性が確認されている既存薬の転用だ。
 国立国際医療研究センター(東京都)は3月、エボラ出血熱治療薬として開発中で、アフリカで患者に投与された実績のあるレムデシビルの効果を調べる国際的な臨床試験(治験)に加わった。新型コロナウイルスの増殖を抑える働きもあるとみられ、米国立衛生研究所(NIH)が治験を主導。早ければ4月中にも結果の一部が出る見通しだ。
 富士フイルム富山化学(東京都)が開発した新型インフルエンザ治療薬のアビガンは、藤田医科大(愛知県豊明市)が臨床研究を開始。中国政府は3月、新型コロナウイルスの患者にも効果があったと報告している。
 マラリア治療薬のクロロキンは細胞を使った実験で効果が報告された。クロロキンは国内未承認のため、群馬大(前橋市)は成分が似た全身性エリテマトーデス治療薬「プラケニル」を用いた臨床研究を始める。ぜんそく治療用の吸入ステロイド「オルベスコ」、急性膵炎(すいえん)治療薬「フサン」も患者に投与する研究が進む。
 感染予防などに効果があるワクチン開発は、海外がリードしている。NIHは3月、米企業が手掛けた核酸を用いるワクチンの治験に着手。米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソンは、治験を9月までに始めると発表した。来年初めの緊急的な使用に備える構えだ。
 国内では同様のワクチンを東京大が研究し、大阪大微生物病研究所はウイルスを人工合成する方法でワクチン開発を目指す。ただ、いずれも安全性などの確認に時間を要し、開発には1年以上かかるとみられている。(2020/04/01-07:17)

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