休業要請で隔たり 外出自粛徹底では一致―首都圏9首長・緊急事態宣言

2020.04.09
0
by 時事通信

緊急事態宣言を受け、首都圏首長とのテレビ会議に臨む東京都の小池百合子知事(左手前)=9日午後、都庁

緊急事態宣言を受け、首都圏首長とのテレビ会議に臨む東京都の小池百合子知事(左手前)=9日午後、都庁

 首都圏の1都3県5政令市の首長は9日、テレビ会議を開き、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う政府の緊急事態宣言への対応について協議した。東京都が検討中の休業要請をめぐっては、「われわれの歩調とは明らかに違う」(黒岩祐治神奈川県知事)などと要請に慎重な首長から異論が噴出。都との意見の隔たりが浮き彫りとなった。
 会議では、黒岩知事が「休業要請と補償はセットだ。都とそれ以外(の自治体)は全然財政規模が違う」と指摘。千葉県の森田健作知事も「休業要請した業種に関しては国が責任を持って対応してもらいたい」と述べ、休業要請には国による損失補償が不可欠との認識を示した。
 一方、会議では感染拡大を防止するため、外出自粛や、密閉、密集、密接の「3密」の回避などを徹底していく方針で一致。各地域の住民に向け、▽人と人との間隔を2メートル確保する▽手洗い、せきエチケットなど感染予防をする▽食料品や医薬品などの買い占めをしない―ことなどを求める共同メッセージをまとめた。(2020/04/09-22:00)

print

人気のオススメ記事