震災伝承施設が開館 校舎浸水のVR体験も―福島・いわき
東日本大震災の記憶や教訓を後世に伝える「いわき震災伝承みらい館」が30日、福島県いわき市で開館した。
落成式で、清水敏男いわき市長は「防災意識を醸成する拠点として活用し、災害を克服する力強い街づくりを目指す」とあいさつ。地元区長の鈴木幸長さん(67)は「映像などを通じて震災の悲惨さを感じてもらい、今後犠牲者が出ないように学んでほしい」と話した。
津波被害の状況や東京電力福島第1原発事故の避難者を受け入れた経緯などをパネルで紹介。被災後に解体された豊間中学校にあった黒板や机の実物展示のほか、校舎が浸水した様子を仮想現実(VR)で体験できるコーナーを設け、被害の大きさや当時の状況を視覚で理解できるようにした。(2020/05/30-11:47)