レオパレス、希望退職1000人 20年3月期は803億円の純損失

2020.06.04
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by 時事通信

 賃貸アパート大手が、全従業員の約15%に当たる1000人規模の希望退職を募ることが4日、分かった。施工不良問題で入居率が低迷していることで業績が悪化しており、人員削減を含む抜本的な経営改革を進める。
 同社は4日、2020年3月期連結業績予想の下方修正を発表した。入居率低下に加え、施工不良物件の改修費用の増加などにより、純損失は従来予想の304億円から803億円に拡大する。前期の686億円に続き、大幅な赤字に陥ることになり、経営再建に向け一段と厳しさが増している。今年3月までとしていた宮尾文也社長の役員報酬の60%減額措置を21年3月まで延長する。
 経営立て直しのため、新規のアパート建築事業を縮小し、営業所を削減する方針だ。これに合わせて希望退職も募集し、人員をスリム化して収益改善につなげる。(2020/06/04-12:28)

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