夜の街、利用自粛呼び掛け 大阪モデル「黄信号」―府

2020.07.12
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by 時事通信

新型コロナウイルスの「感染防止宣言ステッカー」を示す大阪府の吉村洋文知事=12日午後、大阪市中央区

新型コロナウイルスの「感染防止宣言ステッカー」を示す大阪府の吉村洋文知事=12日午後、大阪市中央区

 大阪府は12日、新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底していない「夜の街」の利用自粛や、「3密」で唾液の飛び交う環境を避けるよう府民に呼び掛けると決めた。期間は31日まで。キャバクラなど接待を伴う飲食店のうち、業界団体の指針を守ることなどを条件に府が交付する「感染防止宣言ステッカー」に協力しない店が対象。
 また府は、感染者数がここ数日30人前後の日が続いていることを受け、対策を講じる独自基準「大阪モデル」に当てはめ、警戒を呼び掛ける「黄信号」を初めて点灯。通天閣や万博記念公園の「太陽の塔」も黄色にライトアップした。
 府内の6月中旬からの感染状況は、夜の街関連が3分の1を占め、半数以上が若年層。府はミナミの繁華街に専用の臨時検査場を近く設置するとともに、大学生や専門学校生にも注意喚起する。
 吉村洋文知事は記者団に「感染の震源地が夜の街で若者を中心に広がっているので、事業者は対策をぜひ取ってほしい」と強調。「緊急避難措置としての休業要請は必要だが、全能な手段だとは思わない」とも述べた。(2020/07/12-21:55)

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