バッハ会長「複数のシナリオ準備」 無観客望まず―東京五輪

2020.07.16
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by 時事通信

 【ロンドン時事】国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は15日、オンライン形式で開かれた理事会後に電話で記者会見し、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で来夏に延期された東京五輪について、「最優先すべきは参加者全員の安全。大会を運営するための複数のシナリオを準備している」と述べた。
 同会長はこれまで通り、大会組織委員会とともに来年7月23日の開幕を目指していると強調し、無観客での開催については「われわれは明らかに望んでいない。参加者全員の健康を守りつつ、五輪精神を反映する大会を提供できるような解決策を探っている」と話した。収束が見通せない新型コロナの感染状況に関しては「1年後にどうなっているか分からない」とも語った。 
 理事会では東京五輪の準備状況を監督するコーツ調整委員長から報告を受けたが、バッハ会長は記者会見で詳細を明らかにしなかった。
 一方、東京五輪などの主要国際大会の延期に伴い、IOCは2022年夏季ユース五輪ダカール大会を26年に延期するよう開催国のセネガル側から提案を受け、合意したことを公表した。
 IOCは17日、当初は東京での開催を予定していた総会をオンライン形式で開く。(2020/07/16-05:07)

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