原爆劇演じ半世紀 「自分の事に感じて」―広島・舟入高演劇部

2020.08.07
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by 時事通信


昨年上演された原爆劇の様子(広島市立舟入高校演劇部提供)

昨年上演された原爆劇の様子(広島市立舟入高校演劇部提供)

  • 広島市立舟入高校演劇部で原爆劇に取り組む部員の高橋遥香さん(左)と部長の中曽拓水さん=7月28日、広島市中区

 広島市立舟入高校演劇部は半世紀にわたり、原爆をテーマにした劇を毎年上演している。「原爆や戦争がどういうものだったのか、自分の事として感じてほしい」。被爆地で育った部員たちは、原爆や戦争の悲惨さと被爆者の思いを伝え続けている。
 劇のテーマの多くは、原爆が投下された時の市内の様子や、戦時中に生きる人々の生活や苦悩だ。部長で2年生の中曽拓水さん(17)は「投下時の映像は、きのこ雲しか残っていない。劇で(雲の下で)生身の人間が動いているのを見たのは衝撃的だった」と出会いを振り返る。
 部員は被爆者へのインタビューや文献などで当時の状況を調べ、想像を巡らせながら練習。経験していないことを演じる難しさもあるが、2年生の部員高橋遥香さん(16)は「平和学習を通じ知識はあると思っていたが、原爆に関わった人すべてに深いドラマがあると知った。自分事として捉え、多くの人に伝えたい」と意欲を見せる。
 新型コロナウイルスの影響で、毎年行ってきた8月6日の公演は中止となった。同部では現在、来年上演する50作目の劇を制作中だ。
 テーマは「誰かが動くきっかけになる劇」。被爆者が年々少なくなる中、原爆について学ぶこと以上に、伝えることや平和に向けて行動することが必要になると考えたからだった。高橋さんは「劇を見て『私も動きたい』『私だったら何ができるだろう』と考えてもらえる機会にしたい」と話した。(2020/08/07-07:13)

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