行楽地給油所から悲鳴 お盆休みも「期待できず」―コロナ再拡大、観光自粛を懸念

2020.08.11
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by 時事通信


ガソリンスタンド=7月21日、北海道根室市

ガソリンスタンド=7月21日、北海道根室市

 新型コロナウイルスの影響で今年の夏休みシーズンは観光バスやマイカーでの長距離移動が大幅に減少している。行楽地のガソリンスタンド(GS)にとって、例年であればお盆期間は書き入れ時だが、業界からは「今夏は期待できない」と悲鳴が上がっている。
 資源エネルギー庁によると、レギュラーガソリン1リットル当たりの店頭価格は、全国平均134.5円(3日現在)。昨年のお盆前と比べ約10円安いが、外出自粛で観光や帰省を控える動きが広がり、ガソリン需要回復は望み薄だ。
 東京都心から車で約2時間の山中湖(山梨県)周辺のGSには例年、8月は毎日数十台の観光バスが給油に訪れる。しかし、今年は「1台も来ない。別荘を訪れる個人客も半分ほど」(従業員)となる苦境だ。
 「Go To トラベル」キャンペーンによる観光需要回復を見込んだが、東京が対象除外となって当てが外れた。さらに、新型コロナの感染再拡大で「お盆も客は増えないだろうが、(客が増えて)感染が広がるのも良くないし…」(同)と複雑な心境を吐露する。
 栃木県日光市で約40年営業するGS「若松石油」も今夏の客数は昨年の7割ほど。業績は「創業以来、最も悪い年になるかもしれない」(経営者)と頭を悩ます。
 ガソリン需要は緊急事態宣言が全国で発令された4~5月に前年比2割超も落ち込んだが、7月は前年に近い水準まで回復したとみられる。8月は観光やお盆の帰省に加え、カーエアコンの利用頻度も高まるため、本来であれば需要増を期待できるが、今年は「(感染再拡大で)大きな回復が見込めない」(業界関係者)状況だ。
 GS事業者で組織する全国石油商業組合連合会(東京)は「夏場の業績はGS経営に影響が大きいため動向を注視していく」としている。(2020/08/11-07:09)

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